令和の時代、私たちはいかにしてWEBサイトと向き合うべきか

これからのWEBサイトはどうなるのか?

令和の時代、WEBサイトにどう向き合っていくべきか?ここ最近自分なりに色々と調べていました。

その一環で、今回虎ノ門ヒルズで開催されたWEB担当者フォーラムへ久しぶりに足を運んできました。だいぶまとまってきたので、ここでは著者が特に印象に残ったことを4つお伝えいたします。すべてが当てはまるとは言い切れませんが、何か1つでも今後のヒントになれば幸いです。

1:WEBサイトは廃れていく可能性=SNSがさらに重要に

これはとあるCMS開発を主とされている社長が仰っていたことを大胆に表現したものです。自らがアメリカに住み、最先端の情報・データを踏まえての話しでしたので、納得力がありました。

社長の話では、
(1)アメリカではリアルとバーチャルの垣根がさらになくなってきている
(2)ユーザーの検索手段がWEBサイト以上にSNS(インスタやTwitterのハッシュタグ検索)に転換している
上記から、現在のWEBサイトの存在がどんどんなくなっていく可能性が出てきているとのこと。

特に(2)は今の若者にとっては当たり前になりつつあるようです。ブラウザーという言葉も知らない若者もいます。その若者たちもいずれは年を重ねていくわけで。今すぐということではありませんが、SNSへの意識をより一層高めることと、WEBサイト自体の立ち位置が変わる可能性があることは念頭に置いてもらった方がいいかもしれません。

2:ブランディングを踏まえたWEBサイトが大切

これはとあるアパレルメーカーの社長が仰っていました。EC(通信販売)を例にすると、近年物流コストの増加=送料が大きく変化しています。また型番商品(メーカー製造=JANコードなどがあるもの)も、激しい価格競争のなかで、1円でも一番安く売れるところしか生き残れない状況です。

このような状況はamazonなどの巨大モールやモノタロウのような勢いのあるECサイトがさらに加速させていきます。そしてそこに対抗しようとしても勝てるわけがありません。また、日本のユーザーは「良いものを安く早く」という固定概念的なところも多くのEC事業者を苦しめています。

解決のために出てきたキーワードが2つ。
(1)やること、やらないことを決める
(2)ブランディングを諦めない

ここでいう「やらないこと」とは、誰でもできることが主です。貴重な工数を誰でもできることに割くほど無駄なことはないわけで、そのようなことは極力外注するなどしたほうが得策。ちなみに「やること」=差別化の模索と実践です。具体的には経営理念の浸透を実現させたうえで、ブランディング戦略立案へ挑戦すべきと仰っていました。

3:スマホ基準・表示速度・コンテンツの質を踏まえたWEBサイトに

スマホ基準や表示速度はかなり話題になっていましたし、私自身も意識していることです。Googleは検索の基準をパソコンからスマートフォンに変え、さらにその表示速度における重要度を変えてきています。WEBサイトが「2秒以内」で表示されなければペナルティ(検索順位を下げるなど)を課される可能性もあるのです。

amazonでは、0.1秒単位の表示速度で売上に影響するということを以前から発信しておりましたが、日本も他人事ではありません。約半分のユーザは3秒以上表示に時間が掛かると離脱すると言われているためです。5Gが間もなく来るから大丈夫だろうと思っていたら、それは間違いであり、現状では一切関係とのことでした。

コンテンツも少し前は文章量が重視されがちで、8,000文字が目安となっていましたが、無駄に長く文章を綴らなくても、その内容がユーザーの検索結果と合致する(ユーザーの満足度が高くなる)とGoogleが解釈すれば、500字~750字のコンテンツでも十分のようです。

また、AMPやスニペットも重要ですが、どちらも実施するのは大変なため、まずは検索結果の説明文の改善(meta descriptionなど)からはじめるだけでも違うと思います。

※Googleが提供している表示速度などがわかるサイトです。こちらでチェックすると対応状況が分かります。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

4:徹底した人間臭さ、お客様視点、見る側との距離を近づける

個人的に一番印象に残ったのがこちらの話しでした。某製薬会社の取組だったのですが、サイト内に登場している人物は全員社員であったり、訪問インタビュー実施、動画によるお客様への誕生日のお祝いなど、施策にさほど新鮮さはありません。しかしその取組の徹底さが斬新であり、お客様の声を大切にされています。

例えば、誕生日メールに動画メッセージを添えているのですが、なんとOne to Oneを意識して個人名を呼ぶのです。これにどれだけの工数がかかっているのかは分かりませんが、ここまで徹底的に寄り添うために労力を惜しまないと言う考えの表れでもあります。

もちろん裏側では、ブランド・マネージャーを筆頭にした緻密なコミュニケーション戦略が練られていることは間違いありません。そして、WEBサイトだけにとどまらず、自分達のファンになってもらうための施策だと思います。目先のことだけを見ず、中長期的な視点で地道に取り組まれている点もただただ素晴らしいです。

登壇されてた方は「弱者の戦略であり、形だけのおもてなしではなく、少しでも親近感を持ってもらいたい、お客様の声を大切にする」と仰っていましたね。

できることからまず動くことが大切

どれも大切なことですが、すべてをいきなりやることは大変です。特にブランディングは相当な時間軸をかけていかないといけません。どれができそうかを考えて、まずは1つやり抜いてもらうことを推奨します。