王道経営伝承の想い

正しさと強さを志向する経営者であれ

昨今の企業経営を見ると、「株主至上主義」、つまり「株主がいちばん偉い」という考え方が広くまん延していると感じます。これは米国流の会社の「在り方」に、大きく影響されているものです。
株主ファーストですから、株主のためにより多くの利益を上げて配当金を増やすという視点で、企業価値を向上させることがいちばんの目的です。その目的のためには従業員やお客様を手段として考えるようになり、また、商品・サービスも同様に考えるようになるのです。私はそのような考え方が、企業を発端とした社会問題が増えている背景にあるとみています。多くの企業が「本来の目的」を見失いつつあるということです。
では、企業の本来の目的とは何でしょうか。それは自社が提供する商品・サービスで社会が抱える不便や問題点を解決することです。その対価としてお客様から報酬をいただき、その一部は協力してくれた社員や取引先に分配し、残りは次の仕事の為の準備に回すことで、企業は少しずつ成長し永続的に存在することができるのです。

しかし、現実には本来の「在り方」を忘れてしまっている企業が増えています。そうした現状を、私は深く憂いており、警鐘を鳴らしたいと思い立った次第です。
私の考える企業経営の本当の「在り方」とは、一言でいうと「王道経営」です。経営者として、企業としての正しい「在り方」を持ったうえで、成功する経営者の「やり方」を実践する、正しさと強さを志向する経営を指します。
また、「公益資本主義」という言い方をすることもあります。「公益」という言葉が表しているとおり、会社というものは「社会の公器」、すなわち「社員」のものであり、「顧客」のものであり、「株主」のものであり、「取引先」のものであり、「地域」のものなのです。このようにすべてのステークホルダー、社会全体に貢献することによってのみ、企業は利益を永続的に得ることができ、結果として出資してくれた「株主」にも利益を返すことができるようになるということです。
日本では古来、こうした考えに則した商売があたりまえに行われていました。
私はそういう本来あるべき経営の「在り方」にもう一度、しっかりと目を向けていくことが、今こそ必要であると確信しています。
皆様の会社が本当に社員を大事に、お客様を大事に、地域社会を含めたあらゆるステークホルダーを大事にしながら、5年、10年、30年先の未来を考えるようになること。すなわち「自分さえ、今さえ良ければいい」という自己中心的で刹那的な考えではなく、本当の意味での「公益性」を持った経営者が一人でも多く増えていくことを願います。

 

株式会社フォーバル代表取締役会長大久保秀夫

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